一見すると揃いの器。
けれど手に取ると、一枚一枚に“個性”が宿っていることに気づきます。
この4寸銘々皿は、春慶塗の透明感ある漆の美しさに、職人の手仕事による彫りの技術を掛け合わせた一品。その彫りは、単なる装飾ではなく、木という素材と対話しながら生まれるもの。同じものを正確に再現することが極めて難しく、まさに“今この瞬間にしか生まれない表情”を持っています。
5枚セットでありながら、すべてが微妙に違う。
削りの深さ、刃の入り方、木目との重なり方——それぞれに個性があり、並べたときに生まれるリズムや揺らぎが、この器の最大の魅力です。
均一で整った美しさではなく、あえて“揃いすぎない”ことで生まれる豊かさ。
それは工業製品では決して味わえない、手仕事ならではの価値です。
サイズは4寸と取り回しの良い大きさで、和菓子や取り分け皿としてはもちろん、ちょっとした副菜やデザートにも。日常の中で自然と手に取る場面が多く、使うほどにその違いを楽しめる器です。
また、春慶塗特有のやわらかな艶は、料理の色を引き立て、盛り付けに奥行きを与えてくれます。シンプルな料理でも、この皿にのせるだけでどこか品のある佇まいに。
「同じではない」という贅沢。
一枚一枚と向き合う楽しさ。
この技術はすでに再現できる人はおらず現存する在庫のみとなっており、貴重なお品物でもあります。だからこそ日々の食の中の一つに使っていただきたいです。
使い手の感性によって価値が深まっていく、そんな銘々皿のセットです。
サイズ:直径12cm×高さ1.5cm





