凛とした佇まいが美しい、春慶塗の四角花器。角をやわらかく削ぎ落とした面取りのデザインが光をやさしく受け、見る角度によって表情を変える、静かな存在感を放つ一品です。
仕上げは、深みのある紅。漆ならではの艶と透明感が重なり合い、上品でありながらどこか温もりを感じさせる色合いに仕上がっています。空間に置くだけで、ふっと空気が整うような、美しさと緊張感を兼ね備えています。
今はまだ、塗りたてのため木目は静かにその奥に眠っています。しかし、この花器の魅力はこれからゆっくりと花開いていきます。日々の暮らしの中で光を受け、時間を重ねるごとに、漆が少しずつ透け、やがて木の表情がくっきりと浮かび上がってきます。
それはまるで、使い手の時間がそのまま映し出されていくかのよう。あなたが過ごした日々、選んだ花、迎えた季節――そのすべてが、この花器の中に静かに積み重なり、世界にひとつだけの風合いへと育っていきます。
最初は完成された美しさを持ちながら、決してそこで終わらない器。あなたの時間とともに変化し、深まり、やがて唯一無二の存在へと変わっていく。
ただ花を飾るためだけではなく、人生のひとときを共に重ねていくための器。そんなロマンを秘めた、春慶塗の花器です。
※敷板付き
サイズ:たて6cm×よこ6cm×高さ19.3cm
敷板:たて5.5cm×よこ15.3cm×厚み0.5cm →2枚




